「ぱちぱち」や「ぴかぴか」に隠された音のふしぎ~ハ行のことばの歴史をたどる~
- Yukio YAMAMOTO
- 4月7日
- 読了時間: 1分
「ぱちぱち」「ぴかぴか」「ぽかぽか」——何気なく使っているオノマトペ(擬音語・擬態語)にも、日本語の深い歴史が息づいているのをご存知でしょうか?

金沢大学・高山知明先生の論文によると、今の「ハ行」の音(は・ひ・ふ・へ・ほ)は、もともとは「p」の音で発音されていたそうです。それが「ɸ(ファのような音)」を経て、現在の「h」の音に変化してきました。
たとえば「ぱちぱち」も、昔の資料では「はちはち」や「ふぁちふぁち」といった表記がされていたのだとか。つまり、「ぱちぱち」「ぴかぴか」といった音は、元の音が変化して一度消えたあと、“強調”の意味を込めて再び現れたものなのです。
これは、音が単なる響きではなく、“勢い”や“明るさ”、“あたたかさ”といった感覚をともなっている証拠。ことばの変化の中にも、人々の感性と“ことだま”が連綿と生き続けてきたことが感じられます。
やまとことば姓名鑑定でも大切にしている「音のちから」。音のルーツをたどることは、私たち自身の感性を深く育てることでもあります。
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