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「思考は現実化する」は、日本の“時空観”そのものだった
「思考は現実化する」というフレーズを、一度は耳にしたことがある方も多いと思います。 自己啓発の世界でよく語られるこの言葉が、まさか 国学の時空観そのもの とつながっているなんて──。 やまとことば国学の世界観について学ぶ中で、その「秘密」…いえ、「真理」と言ってよいものに辿り着きました。 ずっと感じていたことに言葉が与えられ、「ああ、そういうことだったのか!」と深く腑に落ちた夜になりました。 ---------------------------------------------------------------- 「ま」が示す、日本独自の“時空”のとらえ方 ---------------------------------------------------------------- やまとことばの「ま」は、 時間を表す「ま」 空間を表す「ま」(間取り、間合い など) の両方を指します。 つまり、 時間と空間は本来ひとつの“変化・活動”の姿 であり、その中心には 「中今(なかいま)」= 現在がすべての中心 という、日本独自の時空観があるので
11月18日読了時間: 5分


折口信夫の言霊観と〈やまとことば姓名鑑定〉の理論的接続を試みる
折口信夫は『国語学の発生』において、言語を「思想を表す器」ではなく「思想をつなぎ、導く装置」であると定義した。すなわち、言葉は思考の外にある伝達手段ではなく、 思考そのものを構成する媒介 である。人は言葉を使って考えるのではなく、言葉の中でしか考えることができない。ここに、折口の言語観=思考装置観の核心がある。 この認識は、古代日本における「言霊」信仰の理解を一変させる。折口によれば、言霊とは単なる“美しい言葉”の修辞的力ではなく、 言葉を発する行為そのものが現実を生成する力 であった。言葉と出来事、発声と生成が分離していなかった時代において、発話とは祈りであり、命令であり、生成の契機であった。折口はこの行為的・創造的言葉の感覚を“古代的言霊観”と呼び、後代の「良い言葉を言えば良いことが起こる」という表層的信仰を誤読として退けた。 この折口の言語論は、「やまとことば姓名鑑定」の基底思想と深く響き合う。鑑定において扱うのは、 音という発声そのものが持つ力 である。 人の名前を構成する音は、単なる記号の集合ではなく、その人の生命を呼び覚ます“呼称
11月10日読了時間: 2分


私の神話を語る会
10月5日、東京都調布市にある映像シアターで開催された『私の神話を語る会 〜時空を超えて繋がるもの〜』に登壇してきました。 タイトルは「名前に響く創世の言霊」。 驚きや感動の息遣いを、そのまま響きにした自然発声音―― やまとことばの一音一音の響きには意味が宿っています。...
10月6日読了時間: 1分


「泣きそうです…」「怖い…」
9月3日、4日の二日間、ギャラリー銀座で開催されている侑季蒼葉さんの個展で『やまとことば姓名鑑定』をさせていただきました。 1人15分で、お名前の一音一音の意味をお伝えするということで引き受けた特別鑑定でしたが、ついつい「持って生まれた性質」「果たすべき役割」という読み解き...
9月17日読了時間: 2分


名前のチカラ−−「命名」が変える人生
■「名前」に込められた魔法のようなチカラ いきなりですが、皆さんは“名前”について、どんなイメージをお持ちでしょうか? 赤ちゃんに名づけするとき ペットに名前をつけるとき 何かの作品にタイトルをつけるとき どんなときでも「名前をつける」という行為には、なにか特別なエネルギー...
4月18日読了時間: 5分


心を伝える「ことば」には、理由がある。
恋しさ、切なさ、懐かしさ──日本人が古くから大切にしてきた感情は、いつも「やまとことば」で語られてきました。 春の光に「ほころぶ」人のぬくもりを「しみじみ感じる」そして、想いを込める名前にも、その言霊の響きが宿っています。 実は、古代の人々は 🔸...
4月8日読了時間: 1分


「ぱちぱち」や「ぴかぴか」に隠された音のふしぎ~ハ行のことばの歴史をたどる~
「ぱちぱち」「ぴかぴか」「ぽかぽか」——何気なく使っているオノマトペ(擬音語・擬態語)にも、日本語の深い歴史が息づいているのをご存知でしょうか? 金沢大学・高山知明先生の論文によると、 今の「ハ行」の音(は・ひ・ふ・へ・ほ)は、もともとは「p」の音で発音されていた...
4月7日読了時間: 1分


『古事記』に隠された音の魔法──「こをろこをろ」の神秘
『古事記』には、音で世界を形作る力が秘められています。その象徴が「こをろこをろ」。これは、イザナギ・イザナミの二柱の神が天の沼矛(ぬぼこ)で海をかき混ぜたときに発生した音であり、その滴り落ちたしずくが積もって オノゴロ島 が誕生するという壮大な神話が描かれています。...
4月1日読了時間: 3分


『芽』と『目』が同じ意味!? 日本語の奥深さに感動。
私たちが何気なく使っている日本語。その語源を探ると、 自然と身体を同じ感覚で捉えた 「大和ことば」の奥深い世界が見えてきます。 千葉大学の研究論文 「大和ことばの命名法」 によると、弥生時代の人々は 植物と人体の共通点を感じ取り、同じ音で名前を付けていた ...
2月27日読了時間: 2分


古事記神話と言霊信仰 Episode 0
古事記神話と言霊信仰 言霊信仰とは、 「言葉には霊的な力が宿り、現実を変えることができる」 という考え方であり、『古事記』の神話においては 発話することで事実を決定し、世界を作り変える力 があるとされていました。スサノヲとアマテラスの誓約(ウケヒ)の場面を中心に、言葉の...
2月5日読了時間: 4分


古事記と言霊信仰
興味深い論文を見つけたので、まとめてみました。この論文では『古事記』における言霊信仰を分析し、特に 言葉が現実を変える力 を持つと信じられていたことを考察しています。主に、①他者に影響を及ぼす発言、②「言挙げ(ことあげ)」という概念に焦点を当てています。 目次 1....
2月2日読了時間: 3分


名前の持つ力を最大限に引き出す「やまとことば姓名鑑定」
やまとことば姓名鑑定とは? みなさん、自分の天性がどんなものかわかっていますか?そして、それを活かして日々を送れていますか?また、自分の使命というものを感じたり、自分なりに持って生きていますか?実は、名前には私たちのポテンシャルを引き出す秘密が隠されているのです。...
1月24日読了時間: 3分


言葉が運命を変える?言霊の力と名前の秘密
というタイトルでnoteに記事を投稿しました。 https://note.com/yamatokotoba_jp/n/n2f13e8f90b4a よろしければご覧ください。 <目次> ▶︎はじめに:言葉の持つ不思議な力 ▶︎言霊の力を証明するデータ...
1月17日読了時間: 2分


名前が変わっていく噺家さんの姓名鑑定をした話
前座、二ツ目、真打ちと昇進するに伴って、名前が変わっていく噺家さんの姓名鑑定をした話! とある噺家さん(現在、二ツ目)のやまとことば姓名鑑定をさせていただきました。 噺家を姓名としてみた場合には流派が姓となりますが、職業の特性上?師匠に弟子入りした時点で、一門の亭名(●●亭...
1月16日読了時間: 2分


鑑定師「山佐知毘古(やまさちひこ)」という名の由来
やまとことば姓名鑑定師として活動するにあたり、「山佐知毘古(やまさちひこ)」という名前を名乗ることにいたしました。 私の本名は山本幸男ですが、名前の「幸男」の「男」は、古くは「彦」とも書かれることがありました。そのため、日本神話に登場する「山幸彦(やまさちひこ)」にちなみ、...
2024年12月5日読了時間: 2分
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