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「思考は現実化する」は、日本の“時空観”そのものだった


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「思考は現実化する」というフレーズを、一度は耳にしたことがある方も多いと思います。

自己啓発の世界でよく語られるこの言葉が、まさか国学の時空観そのものとつながっているなんて──。


やまとことば国学の世界観について学ぶ中で、その「秘密」…いえ、「真理」と言ってよいものに辿り着きました。

ずっと感じていたことに言葉が与えられ、「ああ、そういうことだったのか!」と深く腑に落ちた夜になりました。

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「ま」が示す、日本独自の“時空”のとらえ方

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やまとことばの「ま」は、

  • 時間を表す「ま」

  • 空間を表す「ま」(間取り、間合い など)

の両方を指します。

つまり、時間と空間は本来ひとつの“変化・活動”の姿であり、その中心には

「中今(なかいま)」= 現在がすべての中心

という、日本独自の時空観があるのです。

この「中今」の感覚を聞いたとき、ふとこう思いました。

「あれ? これって『思考は現実化する』の話とつながるのでは?」

ここから先が、とてもおもしろいところでした。

「中今」とは、“未来すら現在にしてしまう”時間観


最も心を揺さぶられたのが次の説明です。

「実在は現在にある」「未来は、決めた瞬間に“現在”になる」

やまとことば国学の時間観では、

  • 過去 → 現在 → 未来という“一方向の線”ではなく、

  • 過去も未来も、すべて「現在の延長」にある 一本の“現実線”

としてとらえます。


たとえば、

  • 明日どう生きるかを本気で決めた人にとって、「明日」はすでに現在

  • 1年後にやることを決め、準備を始めた人にとって、1年後は「もう過去のようなもの」

  • 志を立てた瞬間、その未来は“既成事実化”してしまう

こうした感覚は、経営者や創造者が持っている時間感覚にとてもよく似ています。

志が立った瞬間、意識が未来を現在に引き寄せてしまう。これは自己啓発で言われる

「もう叶ったつもりで生きよ」

というメッセージと驚くほど一致しています。


ただし国学が違うのは、それを単なる精神論としてではなく、

「時空そのものの構造」として説明している

という点でした。


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「念・志」という意識のエネルギーが、時空に刻まれる

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さらに言えば、「思い」や「志」には実際のエネルギーがあるのです。

  • 志を立てることで、「現在」の幅が一気に広がる

  • 強い願いや祈りは、「念エネルギー」として時空に刻まれる

これは比喩ではなく、国学の哲学ときれいに重なります。

  • 現在=変化活動の中心点

  • 変化活動こそが時間・空間を生み出す

  • 強い意志は、時間・空間そのものを“動かす”

つまり、

強い思考(志)は、時空に影響を与え、未来を変える

ということになります。

「思考は現実化する」という言葉の背後に、こんな壮大な**“時空の理(ことわり)”**があったとは…。

自己啓発本の一フレーズだと思っていたものが、まったく違った顔を見せてきました。

---------------------------------------------------------------- 宿命観を超える:方向線(宿命)から現実線(創造)へ

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講義では、「宿命論」の正体である

方向線(過去 → 現在 → 未来)

が、いかに人の主体性を奪うかについても語られました。

  • 過去が悪かった → だから現在もダメ → だから未来もダメ

  • という“3段論法的・宿命観”に陥る

  • 結果として、自己否定が強まり、行動が止まってしまう

これは心理学でいう「学習性無力感」に近い状態です。

一方、国学の示すのは「現実線」という見方です。

  • 現在が、過去の意味を変える

  • 現在が、未来を決める

常に「今」が中心であり、今を生き切ることで、すべてが変わる。

過去すら「現在の累積」でしかないのだから、今の生き方によって、過去に新しい意味を与えられる。

これはまさに「創造主の時間観」です。

自分が時間と空間の“主人公”である

という人生観へ、私たちを連れ戻してくれます。

時空不二──「アマ」を理解すると人生観が変わる

今回の講義タイトルにあった「アマ」とは、

宇宙・時間・空間をすべて包み込む“根源”の概念

です。

  • 時間と空間は本来ひとつ

  • その源は「変化・活動」

  • その中心が「中今」

  • 今を生き切ることで、過去・未来がひとつにつながる

この考え方は、アインシュタインの「時空連続体」とも響き合いますが、国学がさらに踏み込んでいるのは、

その時空連続体の中心に、「志を生きる人間」を据える

という、非常に主体的な世界観を提示している点です。

つまり人間は、

  • 時空の被害者でも、

  • 時代に流される漂流者でもなく、

時空を生み出す“変化活動”そのものの主体である

ということになります。

この思想は、人生のあらゆる局面で、静かな力を与えてくれます。


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まとめ──「今を生きる」ことの根拠が、腑に落ちる

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この内容は、いわゆる自己啓発の「願望実現」の話ではありません。

もっと根源的で、もっと人間観の深い、

「時空の構造そのものから説明される、人生創造論」

であると感じています。


理解が進むにつれて、

  • 「なぜ過去に縛られなくていいのか」

  • 「なぜ未来は変えられると言えるのか」

  • 「なぜ今を大切に生きることが、あれほど説かれてきたのか」

その一つひとつに、理性的な“根拠”が与えられていきました。

今の生き方が、過去の意味を高め、未来を輝かせる。志を立てた瞬間、未来はすでに“現在”になる。

やまとことば国学の世界観を通じて、この時空の見方を捉えていくとこうなるということをお伝えさせていただきました。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 
 
 

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