名をほどき、その名を生きる。
名前は、自分だけのもののようでいて、
自分一人だけで使うことばではありません。
人から呼ばれ、
自分から名乗り、
その名前で人と出会い、関係を結んでいく。
そう考えると名前は、
自分と世界のあいだにある、とても身近なことばです。
その名前を、漢字の意味だけではなく、
声にしたときの「音」から見つめてみる。
やまとことばの一音一音を手がかりに名前をほどき、
そこから見えてくるものを、
これまで歩んできた人生と重ねていきます。
自分は、何を大切にしてきたのか。
どんなふうに人と関わってきたのか。
どんな力を使って生きてきたのか。
そして、これから何を大切に生きていきたいのか。
名前が、あなたを決めるのではありません。
名前を手がかりに、
自分の中にすでにあるものを見つめ、
自分自身の言葉で、自分の生き方を考えていく。
名を知ることから、
その名を生きることへ。
このページでは、
やまとことばの音から名前をほどくとはどういうことなのか、
その考え方と、実際に名前をほどく時間についてお伝えします。


人生で、
一番多く耳にしてきた音。

私たちは、生まれたその日から、
何度も自分の名前を呼ばれながら生きてきました。
家族から。友人から。学校で、仕事で、そして、大切な人から。
嬉しかった日も、うまくいかなかった日も、人生の節目にも。
いつもそこには、自分を呼ぶ「名前」がありました。
名前は、自分を区別するためだけの呼び名ではありません。
人から呼ばれ、自分から名乗り、その名前で人と出会い、関係を結んでいく。
そう考えると名前は、自分と世界のあいだにある、とても身近なことばでもあります。
けれど、その名前を、
「自分を知る手がかり」
として見つめたことは、
意外と少ないのではないでしょうか。
漢字の意味だけではなく、
声にしたときの「音」から見つめてみる。
その一音一音と、
これまで歩んできた人生を重ねてみる。
すると、
自分では当たり前すぎて気づかなかった持ち味や、
ずっと大切にしてきたもの、
人との関わり方の中に繰り返し表れてきたものが、
少しずつ言葉になっていくことがあります。
名前が、自分を決めるのではありません。
人生とともにあった名前を手がかりに、
自分自身を、もう一度見つめてみる。
そこから、名をほどく時間は始まります。
名前と人生を重ねながら
見つめる6つのこと。
名前を一音一音からほどくと、
それぞれの音から、さまざまな意味や働きが見えてきます。
けれど、それをそのまま
「あなたはこういう人です」と当てはめるわけではありません。
名前から見えてくるものを手がかりに、
これまで歩んできた人生や、自分自身の感覚と照らし合わせながら、
いくつかの角度から自分を見つめていきます。
01|ものの見方・感じ方
自分は、何に心が動くのだろう。
何に惹かれ、
何に違和感を覚え、
どこに自然と目が向くのか。
名前の音を手がかりに、
その人ならではの感性や、
世界との向き合い方を見つめていきます。
03|力の使い方
自分の力を、どんなふうに使ってきたのだろう。
同じ持ち味も、どこへ、どのように使うかによって表れ方が変わります。
前へ進める。整える。結ぶ。深める。広げる。
これまでの経験と重ねながら、
自分らしい力の使い方と、そのバランスを見つめます。
05|人生の中で繰り返してきたこと
これまでの人生には、何が通じているのだろう。
一つひとつの出来事は、そのときには別々のものに見えるかもしれません。けれど、名前と人生を重ねながら振り返ると、何度も担ってきた役割。繰り返し向き合ってきたこと。
いつも大切にしてきたもの。そんな、自分の人生に通じているものが見えてくることがあります。
02|持ち味
自分には、どんな持ち味があるのだろう。
無理をしなくても自然にできること。
人から頼られること。
自分では当たり前すぎて、気づいていなかったこと。
名前と人生を重ねながら、
これまで自然に発揮してきた自分らしさを言葉にしていきます。
04|人との関わり方
自分は、人とどのように関わってきたのだろう。
家族、仕事、友人、地域。
どんな関係の中で力を発揮し、どんなときに無理をし、どんな距離感なら自分らしくいられるのか。
名前は、自分と世界のあいだにあることばでもあります。
名前を手がかりに、人との関わり方をあらためて見つめていきます。
06|これからの生き方・在り方
この名前を持つ自分として、
これから何を大切に生きていきたいのだろう。
名前から未来を決めるのではありません。
名前の響きと、
これまで歩んできた人生を重ねながら、
自分がすでに大切にしてきたものを知り、
これから大切にしたいものを、
自分自身の言葉にしていきます。
名前から答えを探すのではなく、
名前を手がかりに、自分自身を見つめていく。
その中で、自分では気づいていなかったものが少しずつ言葉になっていきます。
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名前と人生のあいだを、
対話でつないでいく。
一音一音の意味を知るだけでは、
その人自身のことは、まだ見えてきません。
だから私は、名前を見るのと同じくらい、その方がこれまでどんな人生を歩んできたのかを大切にしています。
何に心が動いてきたのか。
どんなことに力を注いできたのか。
人とどんな関係を築いてきたのか。
どんな選択を重ねてきたのか。
名前の音から見えてくるものと実際の経験を一つずつ重ねていくと、
「そういえば、昔からそうだった」
「この出来事も、ここにつながっていたのかもしれない」
と、それまで別々に見えていたものがつながって見えることがあります。
そのとき大切なのは、私が答えを告げることではありません。
対話を重ねながら、その方自身の中から出てくる言葉を、一緒に見つけていくこと。
名前と人生のあいだにあるものを、自分自身の言葉にしていく。
それが、私が名前をほどくときに大切にしていることです。
こんなときに、
自分の名前を見つめてみる。
人生には、
何か大きな答えが欲しいわけではなくても、
一度立ち止まって、
「自分は、これからどうありたいのだろう」
と考えたくなるときがあります。
たとえば――
□ 自分の持ち味を、もっと自分の言葉で理解したいとき。
人から言われる長所ではなく、自分自身が納得できる「自分らしさ」を見つめてみたい。
□ これまでの人生を、一度つなげて振り返ってみたいとき。
一見ばらばらに見える経験や選択の中に、自分が大切にしてきたものを見つけてみたい。
□ 仕事や活動の、これからの方向を考えたいとき。
肩書きではなく、自分の持ち味をどんな形で生かしていきたいのかを考えてみたい。
□ 人との関わり方を、もう一度見つめ直したいとき。
家族、パートナー、仕事仲間。人との間で繰り返していることや、自分らしい関わり方を知りたい。
□ 人生の節目で、これから大切にしたいものを考えたいとき。
転職、独立、子育ての変化、年齢の節目。次へ進む前に、これまでの自分と、これからの自分を一度つないでみたい。
そんなとき、
ずっと自分とともにあった「名前」から、
自分自身を見つめてみることができます。
何か新しい自分になるためではなく、
すでに自分の中にあるものを、あらためて見つけるために。
名前をほどいていく際の
進め方について
事前にお名前と、今見つめてみたいことを伺い、
あらかじめ一音一音の音義からお名前をほどいていきます。
そして当日は、そこから見えてくるものを、
これまでの人生と重ねながら一緒に見つめていきます。

01|お名前と、今見つめたいことを伺います。
まず、お名前の読み方と、
今、ご自身について見つめてみたいことをお聞きします。
「自分の持ち味を知りたい」
「仕事や活動の方向を考えたい」
「人との関わり方を見つめたい」
「これから何を大切に生きていきたいのか考えたい」
まだ、うまく言葉になっていなくても構いません。
02|一音一音から、お名前をほどきます。
事前に、姓と名を構成する音を一つずつ見ていきます。
それぞれの音が持つ意味や働き、
音と音のつながり、
姓と名の組み合わせ。
私が学んできたやまとことばの音義を手がかりに、
お名前全体を丁寧にほどいて準備します。
03|名前と人生を、重ねていきます。
当日は、名前から見えてきたものをお伝えしながら、
これまでの経験や、ご自身が感じてきたことと照らし合わせていきます。
「確かに、昔からそうだった」
「そういえば、こんな経験もあった」
「自分では短所だと思っていたけれど、
これも自分の持ち味だったのかもしれない」
そんなふうに、名前と人生を行き来しながら、
自分自身について見えてきたことを言葉にしていきます。
04|見えてきたものを、これからへ。
最後に、名前と人生を重ねる中で見えてきた、
自分の持ち味。
大切にしてきたこと。
人との関わり方。
これまで使ってきた力。
それらを振り返りながら、
「これから、自分は何を大切に生きていきたいのか」
を一緒に考えていきます。
未来を決めるためではなく、
これまでの自分を知り、
これからを自分自身で選んでいくために。
名前を知ることから、
その名を生きることへつなげていきます。
今、見つめたいことに合わせて。
名前をほどく時間には、
自分自身を見つめる時間と、
大切な人との関わりを見つめる時間があります。
今、自分が見つめてみたいことに合わせて、お選びください。
自分の名前を一音一音からほどき、
これまでの人生と重ねながら、
自分の持ち味や、
力の使い方、
人との関わり方、
これまで大切にしてきたこと、
そして、これからの生き方を見つめていきます。
自分の名前をほどく
まず、自分自身を見つめることから。

こんな方へ
□ 自分の持ち味を、もっと知りたい
□ これからの生き方や仕事の方向性を整理したい。
□ 人生の転機に、自分自身を見つめ直したい。
□ これまでの経験を一度つなげてみたい
□ 自分の生き方、あり方を考えたい
ふたりの名前から、
関わりを見つめる
違いを知ることから、関係を見つめてみる。
自分と大切な人、それぞれの名前を一音一音からほどき、
二人の持ち味や、ものの見方、力の使い方を重ねていきます。
どちらが正しいかを見るのではなく、
「なぜ、ここですれ違うのだろう」
「相手は、何を大切にしているのだろう」
「自分は、この人とどう関わっていきたいのだろう」
そんなことを一緒に見つめていきます。

こんな方へ
□ 夫婦・パートナーとの関係を見つめ直したい。
□ 親子それぞれの持ち味や違いを理解したい。
□ なぜ同じことで、すれ違ってしまうのかを考えたい。
□ 大切な人との、よりよい関わり方を見つけたい。
□ 二人の関係を、新しい視点から見つめてみたい。
夫婦・親子・パートナーなど、大切な方との関わりをほどきます。
名前を音からほどく、
その背景にあるもの。
私が引き継ぎ、用いている音義は、名前の音を読むためだけにつくられたものではありません。
発声するときに身体で何が起きているのか。
一音一音に、どのような意味や働きを見るのか。
そして、その音義から『古事記』に登場する神々の名をどう読むのか。
私は、これらを一つにつながった体系として学んできました。
その同じ音義を手がかりに、現代を生きる私たちの名前も、一音一音から見つめています。
01|音が生まれる仕組み

声は、息、喉、舌、唇、口の開き方など、身体の働きによって生まれます。
音によって、発声時に起こる働きが異なります。
02|一音一音の意味

一音を単なる記号としてではなく、ものごとの働きを表すものとして読み解いていきます。
03|古事記冒頭の読み解き

同じ音義を手がかりに古事記冒頭の神々の名を一音ずつ読み解くと、天地の始まりから、世界や生命が次第に形を得ていく過程が、一貫した物語として立ち現れてきます。
04|私たちの名前へ

こうした一貫した音義の体系を現代に生きる一人ひとりの名前へ重ね、その人の人生を見つめていきます。
神々の名から、そのはたらきを読む。
私古事記の冒頭には、天之御中主神から伊邪那岐神・伊邪那美神へと、
多くの神々が名をを持っています。
私が学び引き継いだ音義では、その名を一音一音から読みながら、
それぞれの神がどのような「はたらき」を担う存在として語られて
いるのかを見ていきます。
神々の名から、そのはたらきへ。
自分の名から、自分の生き方へ。
この二つは、同じ音義の考え方によって繋がっています。

コラム
古事記の解釈の正統性や、名前だけで人の本質を証明することを主張するものではなく、
一貫した音義の体系を、人と人生を見つめる手がかりとして用いるもの