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ことばを知ると、
世界の見え方が少し変わる。
やまとことば、日本語の音、古事記、名前。
私たちが何気なく使っている「ことば」の奥にある世界を、研究や文献も手がかりにしながら読み解いていきます。
【読みものカテゴリ】
【特集|言霊を読み解く】
「言霊」とは、本当に「口にしたことが現実になる」という意味なのでしょうか。
『万葉集』『古事記』の原文や研究論文を手がかりに、古代日本人がことばをどのように捉えていたのかを、史料から確認できることと後世の解釈を分けながら読み解きます。


「あぢはう」とは、味を感じることだけ?――やまとことばから「味わう」をひらく
食べることと味わうことは、同じでしょうか。
お腹が空いているとき、急いで食べれば、食事はすぐに終わります。
けれど、ひと口を口に含み、香りを感じ、舌触りを感じ、噛むほどに変わっていく味を感じ、飲み込んだあとに残る余韻まで感じる。
同じものを食べても、そこにはまったく違う時間があります。
日本語には、「味わう」という言葉があります。
そして私たちは、食べ物だけではなく、
「音楽を味わう」「言葉を味わう」「余韻を味わう」
さらには、「人生を味わう」とまで言います。
なぜ、舌で感じるはずの「味」が、
人生そのものを受け取る言葉にまで広がったのでしょう。
今回は、「あぢはう」という古い響きを手がかりに、「味わう」という言葉をひらいてみます。
2 日前読了時間: 14分


「かぐ」とは、においを感じることだけか?―「か・ぐ」を一音ずつひらく
見えないものは、存在しないのでしょうか。 森を歩いていると、ふっと木の香りがする。 雨が降る前には、空気の匂いが変わる。 家の前を通っただけで、夕食の支度をしていることがわかる。 姿はまだ見えていない。 けれど、 何かが、そこにある。 私たちは、それを鼻で感じ取ります。 「かぐ」。 普段はあまり意識することのない、たった二音の言葉です。 けれど、この言葉をひらいていくと、 目には見えないものを、感じ取る という、とても興味深い世界が見えてきます。 この記事では、まず辞書や古典から確認できる「かぐ」の意味を見ていきます。 そのうえで、歴史的な語源とは区別しながら、やまとことばの音義から「か・ぐ」を一音ずつ読み解きます。 「かぐ」とは、鼻でにおいを感じることだけではない 辞書で「嗅ぐ」を調べると、基本となるのは、 鼻でにおいを感じ取ること です。 しかし、日本語の「かぐ」は、それだけではありません。 においから、そこにあるものを知る 私たちは、姿を見るより先に、匂いから何かの存在に気づくことがあります。 コーヒーの香りがして、 「あ、誰かが淹れている
4 日前読了時間: 15分


「みどりの黒髪」は、なぜ緑色ではない?――「み・ど・り」を一音ずつひらく|ことばをひらく
現代の私たちが「みどり」と聞いて、最初に思い浮かべるのは、おそらく「緑色」です。
AIも、私たちが現代で使っている大量の言葉を学習しています。
だから、
「みどりの黒髪」=「greenの黒髪」
と受け取ってしまったとしても、不思議ではありません。
けれど日本語には、
「みどりの黒髪」
という表現があります。
緑色に染めた髪という意味ではありません。
辞書では、
黒く、つやのある美しい髪
と説明されています。
では、黒い髪を、なぜ「みどり」と表現するのでしょう。
そもそも、私たちが知っている「みどり」は、本当に「色」だけを表す言葉なのでしょうか。
一つのやまとことばを、少し奥までひらいてみます。
8月28日読了時間: 10分


大和言葉とは?意味・和語との違い・現代にも残る言葉をわかりやすく解説
「大和言葉って、昔の美しい日本語のことでしょうか?」 大和言葉についてお話ししていると、そんなふうに聞かれることがあります。 「たおやか」「うつろい」「たまゆら」「おもてなし」。 どこかやわらかく、日本らしい響きを持つ言葉を思い浮かべる方もいるかもしれません。 しかし、本来の「大和言葉」は、そうした特別に美しい言葉だけを指すものではありません。 日本の景色の移ろい「吉野の桜」 私たちが毎日のように使っている、 「ことば」 「話す」 「あたたかい」 といった言葉も、すべて和語に分類されます。国立国語研究所も、日本語の語彙を語の由来によって「和語・漢語・外来語・混種語」などに分類し、和語を「日本固有の語」としています。 では、「大和言葉」とはいったい何なのでしょうか。 そして、このサイトで扱っている「やまとことば」は、一般にいう和語と何が同じで、どこからが独自の読み解きなのでしょうか。 まず、言葉の歴史から見ていきましょう。 大和言葉とは?――まず、一般的な意味から 現在、「大和言葉」という言葉は、一般的には「和語」とほぼ同じ意味で使われます。 『デ
8月25日読了時間: 13分


「ミナカ」とは何か――「ナカ」「マナカ」の奥にある、やまとことばの「中心」
イメージ_アマノミナカヌシノカミ 「中心」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。 円の真ん中にある一点。部屋の中央。あるいは、組織の中心となる人。 私たちはふつう、「中心」を全体の真ん中にある場所として考えます。 けれど、やまとことばの世界観から「中心」を見つめていくと、もう少し違った姿が現れてきます。 その鍵となる言葉が、 「ミナカ」 です。 「ナカ」があり、「マナカ」があり、そのさらに奥に「ミナカ」がある。 そして「ミナカ」とは、ただ真ん中にある一点ではなく、そこから全体がまとまり、つながり、働いていく根本的な中心として捉えられます。 なぜ、そのように捉えられるのでしょう。 今回は、 ミ・ナ・カ という一音一音の響きから、「ミナカ」という言葉の奥にある世界観をたどってみます。 『古事記』は「ミナカ」から始まる 「ミナカ」を考えるうえで、まず見ておきたいのが『古事記』です。 その冒頭、天地が初めて現れたとき、高天原に最初に成った神として記されるのが、 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ) です。 名前のなかに、 「御中(ミナカ)」 があります
8月21日読了時間: 12分


「アマ」とは何か――やまとことばの「マ」から考える、時間・空間・宇宙
では、「アマ」とは何なのでしょう。
辞書をひけば、「天」「空」と説明されています。
ところが、やまとことばを一音一音から読み解いていく音義の世界では、もう一歩踏み込み、「アマ」を宇宙そのものを表す言葉として捉えます。
その鍵になるのが、
「マ」
という、たった一つの音です。
「マ」を追っていくと、私たちが普段まったく別のものとして考えている「時間」と「空間」が、不思議なところでつながり始めます。
8月20日読了時間: 8分


「ま」と「み」は何が違う?――やまとことばの「マ行」から音の意味を読み解く
「ま」。そして、「み」。
ゆっくり、声に出してみてください。
どちらも、いったん唇を閉じてから発する、同じマ行の音です。
けれども、響きの印象は少し違います。
「ま」は、どこか大きく開いていく。
「み」は、内側にあるものが、いきいきと動き出していく。
やまとことばの音義では、「ま」と「み」は、どちらも「本質」に関わる音として読み解きます。
ところが、同じ「本質」でも、その意味するところは同じではありません。
「ま」が表すのは、真理としての本質。
「み」が表すのは、そのものの内に宿る、実質としての本質。
なぜ、同じマ行の二つの音に、このような違いが生まれるのでしょうか。
8月18日読了時間: 9分


「間(ま)」は、なぜ時間と空間の両方を表すのか?――やまとことばから考える日本人の時空観
「間(ま)」という言葉を、私たちは日常のさまざまな場面で使っています。
たとえば、
「間取り」といえば、空間のこと。
「間合い」といえば、人や物との距離。
ところが、
「束の間」といえば、短い時間を意味します。
同じ「ま」という一音が、空間にも、時間にも使われている。
普段は何気なく使っていますが、よく考えてみると不思議なことです。
なぜ日本語では、時間と空間という異なるものを、同じ「ま」という言葉で表してきたのでしょうか。
今回は、やまとことばの「ま」を入口に、日本語の中にある「時間と空間」の捉え方について考えてみたいと思います。
2025年11月18日読了時間: 7分


心を伝える「ことば」には、理由がある。
恋しさ、切なさ、懐かしさ──日本人が古くから大切にしてきた感情は、いつも「やまとことば」で語られてきました。 春の光に「ほころぶ」人のぬくもりを「しみじみ感じる」そして、想いを込める名前にも、その言霊の響きが宿っています。 実は、古代の人々は 🔸 恋や愛情は「和歌(やまとことば)」で、 🔸 志や理念は「漢詩(漢語)」で表現していたのだとか。 心の内側と外側、“ウチとソト”を言葉で使い分ける感性は、今も私たちの名前に受け継がれているのかもしれません。 今回のnoteでは、📖 和歌と大和言葉に見る「情感のことば」と📛 名前に宿る“ことだま”のつながりについてご紹介しています。 ▶ ぜひご一読ください 👉 note記事はこちら #やまとことば #名前のことだま #万葉集 #日本語の美しさ #姓名鑑定 #note更新 #日本文化 #言霊
2025年4月8日読了時間: 1分


「ぱちぱち」や「ぴかぴか」に隠された音のふしぎ~ハ行のことばの歴史をたどる~
「ぱちぱち」「ぴかぴか」「ぽかぽか」——何気なく使っているオノマトペ(擬音語・擬態語)にも、日本語の深い歴史が息づいているのをご存知でしょうか? 金沢大学・高山知明先生の論文によると、今の「ハ行」の音(は・ひ・ふ・へ・ほ)は、もともとは「p」の音で発音されていたそうです。それが「ɸ(ファのような音)」を経て、現在の「h」の音に変化してきました。 たとえば「ぱちぱち」も、昔の資料では「はちはち」や「ふぁちふぁち」といった表記がされていたのだとか。つまり、「ぱちぱち」「ぴかぴか」といった音は、元の音が変化して一度消えたあと、“強調”の意味を込めて再び現れたものなのです。 これは、音が単なる響きではなく、“勢い”や“明るさ”、“あたたかさ”といった感覚をともなっている証拠。ことばの変化の中にも、人々の感性と“ことだま”が連綿と生き続けてきたことが感じられます。 やまとことば姓名鑑定でも大切にしている「音のちから」。音のルーツをたどることは、私たち自身の感性を深く育てることでもあります。 >> note記事の全文はこちら
2025年4月7日読了時間: 1分


『古事記』に隠された音の魔法──「こをろこをろ」の神秘
『古事記』には、音で世界を形作る力が秘められています。その象徴が「こをろこをろ」。これは、イザナギ・イザナミの二柱の神が天の沼矛(ぬぼこ)で海をかき混ぜたときに発生した音であり、その滴り落ちたしずくが積もって オノゴロ島 が誕生するという壮大な神話が描かれています。 しかし、この「こをろこをろ」は単なる擬音語ではありません。この言葉には 古代日本人が音に込めた神聖な力、すなわち“言霊(ことだま)”の概念 が宿っているのです。 「こをろこをろ」は何を意味するのか? 「こをろこをろ」とは、海水がかき混ぜられながら固まっていく音を表したオノマトペ(擬音語)です。音の形態的には、清音の畳語(くり返しのある言葉)であり、以下のような性質を持つと考えられます。 ☑︎清音:「澄んでいて、おだやかな音」 ☑︎畳語:「連続する、勢いが加わっていく」 つまり、「こをろこをろ」とは、単なる水の音ではなく、秩序が生まれ、形が整っていく過程 を象徴する音なのです。これは、オノゴロ島の誕生という物語と深くリンクしています。 さらに、『古事記』では、後の時代の天皇を讃える
2025年4月1日読了時間: 3分


『芽』と『目』が同じ意味!? 日本語の奥深さに感動。
私たちが何気なく使っている日本語。その語源を探ると、自然と身体を同じ感覚で捉えた 「大和ことば」の奥深い世界が見えてきます。 千葉大学の研究論文 「大和ことばの命名法」 によると、弥生時代の人々は 植物と人体の共通点を感じ取り、同じ音で名前を付けていた ことが分かっています。 たとえば… 🌱 芽(め) と 目(め)🍃 葉(は) と 歯(は)🌾 穂(ほ) と 頬(ほお) これらは 偶然ではありません。 そして、やまとことばの命名に基づくもの なのです! 大和ことばにおける「音」と「意味」のつながり 🌱 芽(め)と👀目(め)どちらも 「外へ向かって開かれ、成長するもの」 を表します。 芽 は植物が新しい生命を生み出す部分、 目 は外の世界を捉える器官。 ▶ 「何かが誕生し、広がっていく象徴」 🍃 葉(は)と🦷歯(は)どちらも 「生命の維持に関わる機能的な要素」 です。 葉 は光を吸収して養分を作り、 歯 は食べ物を噛み砕いて栄養を取り込む。 ▶ 「生きるために不可欠な働きを持つ」 🌾 穂(ほ)と😊頬(ほお)どちらも 「豊かさ」や「満
2025年2月27日読了時間: 2分
そして、もっとも身近な「やまとことば」は、
自分の名前です。
私たちは、生まれてから何度も何度も自分の名前を呼ばれ、その音とともに生きています。
やまとことば姓名鑑定では、その名前を一音ずつ読み解きながら、自分の持ち味や役割を見つめていきます。
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